災害と感染症の密接な関係
大きな災害が発生すると注意しないといけないのは感染症対策です。
災害が発生すると、被災地には多くの関係者が訪れるので細菌やウイルスが持ち込まれる可能性も十分考えられます。
また災害の規模によっては、避難所に避難する人も多くなります。
避難所という何十人から場合によっては何千人も集まるような場所だと、細菌やウイルスも多くなります。
そして自宅が深刻なダメージを受けると、自宅に戻れず何ヶ月も避難所暮らしを強いられる可能性も十分あり得ます。
そうなると肉体的にも精神的にも疲弊してきます。
その結果、体の免疫作用がダウンしてしまう恐れが高まります。
よって細菌やウイルスに感染しやすくなって、爆発的に避難所の中で感染症が広がる可能性もあるわけです。
そこで感染症対策は、災害が起きてからしばらく時間が経過したところで重大な課題になるわけです。
自分でできる感染症予防
避難所で長く生活を強いられた場合、感染症のリスクをしっかりと認識すべきです。
そこで重要なのは、まず手指衛生を心がけることです。
手指の洗浄や消毒はこまめに行うように心がけるべきです。
特に外出して自宅の敷地内で屋外作業をした後、避難所に戻ってきたときには手指の衛生管理は慎重にすべきです。
また食事の前やトイレの後も細菌が体内に入るリスクが高いと思ってください。
インフルエンザをはじめとする呼吸器感染症は、せきやくしゃみによって感染するケースが多いです。
そこで咳をする時のエチケットには注意を払うべきです。
咳をする時にはハンカチもしくはティッシュで口元を覆って行ってください。
咳やくしゃみが頻繁に出るのなら、マスクを着用して細菌やウイルスをまき散らさないようにします。
外出後には、うがいをする習慣も付けてください。
うがいをすると呼吸器感染症の予防の効果が高まります。
ちなみにうがい薬があれば、そちらを使用してうがいすることです。
うがい薬には科学的な洗浄効果や殺菌作用があるので、口腔内や気道に付着した細菌やウイルスを減少させる効果があるからです。
感染症対策で効果的なアイテム
感染症対策のためのアイテムもいろいろと出ています。
災害が発生した時には、できるだけ早い段階で感染症対策アイテムを調達することです。
まずはアルコール消毒剤を準備することです。
スプレータイプのものが最近では多く発売されていて、手指にむらなく消毒できるメリットがあります。
無香料のタイプもありますので、食品を取り扱う人は押さえておきたいアイテムです。
食事をする前に消毒しても、消毒剤のにおいを気にすることなく料理を味わえるはずです。
アルコール含浸不織布ガーゼも避難所生活をする時などは重宝します。
アルコール含浸不織布ガーゼでひと拭きすれば、その周辺の細菌やウイルスを除菌できます。
健康管理のため体温計を使用することもあるでしょう。
またドアノブなどをふくときにアルコール含浸不織布ガーゼがあれば細菌対策ができます。