千葉県で発生した土砂災害で孤立者続出
2012年のゴールデンウィークタイミング時に発生した、千葉県大多喜町の土砂災害。
5月3日に、大多喜町の町道の斜面が崩れ落ち、数日間通行止めに。
その結果、孤立住民が出てくるなど、大きな被害をもたらしたことは、記憶に新しいでしょう。
孤立した世帯は当時9世帯16人に上ったと言われており、通行が出来なくなった土砂面を迂回して、警察が孤立世帯に安否確認を行いました。
復旧作業にはどうしても時間がかかり、その後数日間にわたり、通行止め状態が続いたと言われています。
こちらで発生した土砂災害は、木々が道を大幅に塞ぐほどの災害だったため、復旧作業にどうしても時間と手間がかかってしまいました。
雑に作業を行うと、新たに土砂災害が起きる可能性も考え、慎重に作業が進められた点も、時間がかかってしまった一つの要因と言えるでしょう。
土砂災害による停電も発生
この千葉県の土砂災害では、大幅な土砂災害被害が起こっただけではなく、停電被害も発生したことで有名です。
その理由は、土砂災害が起きた部分にたまたま設置されていた電柱。
この電柱が土砂によって倒れてしまい、その電柱を経由していた周辺世帯が、提言被害に見舞われてしまったのです。
その数は実に300~400世帯に上ったと言われており、孤立した9世帯では、停電状態が長らく続いてしまいました。
孤立をした上に、停電状態まで続き、9世帯では非常に心苦しく不安な夜を過ごされたということです。
この災害のタイプのように、土砂災害によって電柱が倒れた結果発生する、停電は少なくありません。
土砂災害はいつ何時発生するかわからないものですので、こうした事態に巻き込まれた際に対応できるように、日頃から懐中電灯など、常備灯を用意しておくと良いでしょう。
また、予備の電池や、自発充電可能な電気なども、あると安心です。
ドローンの投入で、より早く現状把握が可能か
このように、土砂災害によって道が塞がれてしまい、孤立状態に陥るケースが実は少なくありません。
孤立したご家庭の元に駆けつけたくても、人間が入ることが出来ないような場合や、すぐに駆け付けることが出来ないケースも多いでしょう。
そんな時のために千葉県では、災害用ドローンの導入が行われることとなりました。
災害用ドローンを使うことで、一早く孤立した地域の情報確認を行い、必要に応じて、救援物資を届けることが可能となったのです。
専用機の導入は今までなかったものの、今後、様々な災害時に活躍することが出来るアイテムとして、注目を集めています。
静止画撮影はもちろん、動画録画や、ガス検知器なども装備されているタイプもあり、今後の活躍が期待されています。