災害時にトイレに逃げるのはアウト!
地震が起きたときに最も安全な逃げ場所と信じられているのが、トイレや浴室など、四方を壁で囲まれている密室空間です。
特にトイレの場合は、地震などの災害が起きたときに最も安全と考えている方も多く、真っ先に駆け込む方も少なくありません。
ですが、実はそれは大きな誤り。
四方を囲まれたトイレが安全と言われているのは、あくまで戸建てで二階が無いような場所に限った話です。
近年ではもはや迷信的説であるとまで言われており、反対に、逃げ場がない所に閉じ込められ、脱出不可能になるケースも少なくありません。
四方を壁に囲まれていることにより安心感を得ることが出来るかもしれませんが、脱出不可能に陥ることもありますので、十分注意をしましょう。
机の下に避難も実はやってはいけません!
地震と言えばやはり、机の下に避難をして、身の安全を守る方法を取られる方も多いのではないでしょうか?
小学校などの避難訓練の際にも、よく教わる防災知識です。
ですが、その防災知識、使いどころを間違えてしまうと、ただの危険な行動になってしまいますので、十分注意をしなければいけないでしょう。
例えば、家庭用のテーブルなど、大きなテーブルの下に避難をする場合。
地震によって机が動いてしまうと、反対に机の下敷きになってしまうケースも少なくありません。
テーブルそのものの重量があるため、万が一下敷きになっても、簡単にどかすことが出来ず、逃げ遅れてしまう場合もあるでしょう。
小学校の机のように、小さな机の場合は、机の脚を抑えることが出来る上に持ち運びも簡単なため、家庭用の大きな机とは異なり、頭部を守るためには最適と言われているのです。
ですがこのように、家庭用の大きな机にまでその知識を利用してしまうと、更なる災害に見舞われてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
地震の時はガス栓を閉めて逃げ道の確保
地震が起きたら、真っ先にガス栓を閉めて、逃げ道を確保するという防災知識もあります。
確かにその知識も間違ってはいませんが、時と場合によっては、こちらも非常に危険な事態に巻き込まれてしまうでしょう。
例えば、立っているのもやっとなくらい大きな地震が来た場合。
ウロチョロしていると、棚が倒れて来たり、自分が転倒して大けがをすることも少なくありません。
近年では、地震が起きたら勝手に元栓が閉まるタイプのコンロなども多くあります。
また、脱出ルートがベランダに確保されているマンションも多いでしょう。
大きな地震が来ているときは特に、むやみにウロチョロしたりせずに、まずは自分の身の安全を確保することが先決です。
ある程度地震が収まってから、そういった対策をとるようにしましょう。