災害の時に知っておきたい「お金のこと」
災害の備えというと水、食料などがありますし、地震に備えて家具を固定されているご家庭も多いと思います。
しかし地震などの災害では、考えもつかない想定外のことが起こる可能性があるのです。
そこで、災害が起きたときにどのようなことがあるか想定し、想定外のことが起きても落ち着いて対処できるようにしておくべきです。
災害時に利用できる食料や水を確保しておくことなども重要なことですが、お金のことについて理解しておくことも必要でしょう。
サイフの中にほぼ現金がないという状態で被災した時、現金を下ろすことができるのか、通帳、キャッシュカード、印鑑などがなくても現金を下ろせる手段があるのか、理解が必要です。
災害の際に現金が欲しい時どうすればいい?
地震で家の中に入れず通帳やキャッシュカードを取りに行けない、家が崩壊、また津波などにあって通帳、キャッシュカードなどがないという時にはどうすればいいのでしょう。
災害時には金融庁の金融上の措置要請を受けた各金融機関、郵便局などで、運転免許証や健康保険証などの本人確認ができるものがあれば一定限度の金額までとなりますが、引き出しできます。
印鑑がない場合には「拇印」を押すことで対処してくれます。
被災したエリアに取引金融機関がない、支店がないということもありますが、この場合、本人確認書類がなくても例外的に店頭に置いて口頭確認を行い引き出ししてくれることもあるようです。
支店がないから・・・とあきらめずに、金融機関にどうすればいいのか確認しましょう。
金融上の措置ってどういうこと?
震災が起きたときに、金融庁や財務局が金融上の措置を適切に行うよう各金融機関に要請することを金融上の措置といいます。
通帳、キャッシュカードがない場合には本人確認を行い引き出しに応じる、印鑑がない場合には拇印で応じる、震災被害にあった人、関節的に影響を受けた人が借り入れを願ってきたときには、できる限り応じること、こうしたことを要請するのです。
こうしたお金に関することについても、これまでの大災害の経験から色々な措置が取られるようになっています。
お金のことに関してもあきらめることなく、必要な時には金融機関等に相談に行くべきです。
災害時に備えて「本人確認書類」を携帯しよう
災害に何度も見舞われた経験を活かし、現在、仮に大きな災害が起きても金融機関はできる限り柔軟に対応しようと対策を持っています。
本人確認書類がなくても引き出しなどできる方法がありますが、被災したときお金のことをストレスにしないためにも、本人確認書類を常に携帯している事が求められるのです。
避難する時には本人確認書類だけは持って行くように心がけることを家族全員が理解する必要があります。
お金のためにももしもの時の備えとして覚えておきましょう。