短期的に集中豪雨が発生した愛媛県松山市
2015年の7月、愛媛県松山市において、集中的な突発的ゲリラ豪雨が発生しました。
雨量は1時間で48ミリを観測し、集中的な豪雨が続いた結果、各地で様々な被害が発生。
これだけの雨量を観測するのは、7月の一時間の雨量としては、統計開始以来初めてとのことで、松山市内では各地で混乱が起きました。
このゲリラ豪雨によって公共機関や交通機関はマヒ。
膝上まで雨量が溜まった結果、歩くこともままならず、足止めを食らう歩行者も少なくありませんでした。
それだけ大きな被害を及ぼしたものの、集中的なゲリラ豪雨というだけあって、数時間で天気そのものは回復。
快晴とまではいかないものの、大雨が短時間で止んだ結果、甚大な被害にまでは及ばずに、状態は回復の一途をたどりました。
台風9号の影響で発生した大気の不安定さが原因
愛媛県松山市のゲリラ豪雨が発生した原因は、当時発生した台風9号によるものと考えられています。
台風9号そのものが直接直撃をしたというわけではなく、台風9号によってもたらされた不安定な大気の状態が、愛媛県にダイレクトアタック。
大きな雨雲が発達した結果、記録的集中豪雨を発生させる原因に繋がったのです。
その為気象庁でも当時、これだけのゲリラ豪雨の発生を予想できた方はほとんどおらず、対策が遅れてしまったことも、被害が大きくなった一つの原因とみられています。
不安定な大気の状態が近づく際には、十分注意をする必要があると判明したとも言えるでしょう。
床上床下浸水被害も相次いで発生
この集中的ゲリラ豪雨によって、松山市内では床下浸水はもちろん、床上浸水まで相次いで発生する事態となりました。
ここまでの雨量と予測が出来ずに対策が遅れた結果、気が付いた時には家の中までびしょ濡れになっていたと、嘆いている方も、当時少なくなかったようです。
集中的豪雨で短期間で終わったため、そこから家が流されるという事態に陥ることが無かったのが、不幸中の幸い。
万が一当時の雨量で後数時間雨が降り注いでいたら、間違いなく家が流される事態が発生していたと言われています。
ゲリラ豪雨発生後、雨が収まったこともあり、浸水被害に対してすぐに対策を出来たご家庭が多かったようです。
ですが、季節が季節とあって、少しでも放置をすると、ボウフラなどが大量発生し、衛生的にも苦労をされたというご家庭も少なくありません。
万が一こうした床下、床上浸水が発生した際には、出来るだけ早め早めに、水を乾燥させるための作業を行う必要があるでしょう。
また、豪雨の被害を最小限に食い止めるために、土袋などを積んで防波堤を作るという方法も、対策としては効果的ですので、いくつか用意をしておくことをおすすめします。