地震・津波・火事・台風など日本列島で生活している限り、
いつ降りかかってくるかわからない災害について日々考えなければ
ならない状況にあります。
災害が発生したときに今自分がどこの場所にいるのかによって
避難場所が変わりますので、何処へ向かわないといけないかという判断を
瞬時に下さないとなりません。
瞬時に判断を下して、スムーズに避難場所までたどり着くことが
できたら良いのですが、日ごろから避難場所について全く意識せずに
生活を送っているのでしたら、この機会に避難場所への経路などを
家族一緒に確認しておいたらよいでしょう。
道順の確認
まず日中に大きな災害が起こったという想定で避難場所への経路を
確認しておくべきです。会社や学校から近い避難場所や一番最短ルートで
行くことができる道順を把握しておきましょう。
そして家族全員で同じ避難場所へ出向くことができたら良いのですが、
必ずしも同じ地域の学校・職場というケースではないことがあります。
こうしたケースの場合は、自分たちの家族が学校や職場にいるときに
災害に直面した際は、ここの地域の避難場所にいるということを確認しあって、
数日後地元の避難所で落ち合うように予め話し合っておきましょう。
避難場所を臨機応変に変更
そして災害によって避難場所を変えることも大事です。
東日本大震災の津波は、避難所も多く襲いました。
災害用の避難所なのにどうして多くの死者が出たのかと考えると、
答えはその避難所は津波対策の避難所ではなかったからです。
津波の際は確実に平野の避難所ではなく、山や丘にある高台を目指して
避難することも家族で話し合っておきましょう。津波の場合はとにかく上へ上へ
逃げなければならないので、津波がやってきたときはこの高台が自分たち家族の
避難場所だと設定しておきましょう。
避難訓練への参加
そして一番大事なのは、地域や自治体で定期的に開催されている
避難訓練に日頃から参加しておくことです。
学校に通っている子供は定期的に学校で避難訓練を開催してくれるのですが、
こうした避難訓練を受ける機会がない大人たちは地域や自治体で開催している
避難訓練の情報を仕入れておいて家族一緒に参加するように心がけておきましょう。
今回の東日本大震災において助かった方々は日頃から避難訓練を
繰り返し受けていた方々でした。こうした訓練が自分たち家族の命を
守ってくれるものだと確信しています。
近所の避難所・高台・避難訓練の実施日を確認して、
来るべき災害の時にしっかりと備えておきましょう。