火山災害ではまず、噴石に注意
近年増加傾向にある、火山噴火による火山災害。
頻繁に起こるものではありませんので、万が一起きた際に対応が遅れて、危険な事態に巻き込まれてしまうという方は少なくありません。
火山災害は命を失いかねない非常に危険な災害の一種ですので、事前に知識を学び、万が一のために備えておくように心がけましょう。
まず、火山災害で危険なものが、噴石による被害です。
火山が噴火をした際に、火口周辺や火山から噴き出す石が飛び出し、上空から降り注ぐ可能性が非常に高いでしょう。
噴石が運悪く頭部に直撃して、命を失うという方も実は少なくありません。
万が一外で災害に遭遇してしまった場合は、噴石から身を守るために、とにかく頭部をカバーすることが大切です。
手持ちのリュックやカバンなど、頭部を守ることが出来そうなものを利用して、移動の際には頭部をしっかりガードしましょう。
噴石はサイズがまちまちですが、大きいものですと頭のサイズを超えるものもありますので、体に当たると骨折する場合もあります。
火山ガスによって命が失われることも
火山災害で最も恐ろしいと言えるのが、火山ガスと呼ばれる有毒ガスの発生です。
火口やふもとでは特に、人体に有毒な、火山ガスが発生することが少なくありません。
噴火後は、地面からこの火山ガスが噴き出してきますので、登山中の方はとにかく必死に山を下りましょう。
火山ガスは、唐突に大量に地面から噴き出すこともあります。
その為、ゆっくり歩いていると、運悪く直撃をしてしまう可能性がありますので、とにかく噴火後は、火山ガスが蓄積する前に、急いで下山をしましょう。
火山ガスは臭いがないものもありますので、気が付かずに吸い続けて、呼吸困難、意識障害を引き起こすことも少なくありません。
口元や鼻をマフラーやタオルで多い、直接吸わないようにケアすることも大切です。
出来るだけ遠くに、出来るだけ素速く避難を決断しましょう
噴火が起きた際にはこのように、時間が経てばたつほど、危険な火山災害が発生する傾向があります。
溶岩流などが斜面を流れ折り、第二次爆発を引き起こすことも少なくありません。
その為、噴火が起きた際には、とにかく山から離れる、とにかく逃げることが大切です。
モタモタせずに、とにかく全力で、山を下っていきましょう。
万が一自力で下山することが難しくなった場合や、避難が遅れた場合。
近くの山小屋などには、山のプロフェッショナルが常駐していることも少なくありません。
そうした小屋に逃げ込み、助けを求めたり、避難に役立ちそうなアイテムをお借りすることも一つの方法です。
ただ、こちらの場合は万に一つの賭けでもありますので、可能な限り、自力で逃げることを優先するべきでしょう。